【解決事例】遺産分割協議 多数の相続人と協議をした事例
事案の概要
本件は、相談者の方が不動産(建物)について、法定相続分に相当する持ち分ではなく、全体の持分の取得を希望した事案です。
特殊な点は、遺産である不動産に土地は含まれず、建物だけが遺産となっているということです。
当事務所の対応
遺産である不動産に土地が含まれる場合、一般に土地には価値がありますから、単独での取得は難しい(あるいは単独で取得するとしても、一定額のお金を支払いをする)ことが多いです。
しかし、本件で対象となっているのは建物であり、しかも相当古いもので、時価にすれば0か、むしろ解体費用を考えればマイナスといえるものでした。
したがって、相談者が建物を取得するのは相当であるといえますが、本件では相続人が多数おり、しかも、相談者の方が、相続人の住所や連絡先を知らないということでした。
そこで、当事務所で相続人の方の住所を調べ、手紙を送付するなどしました。
もちろん、相続人の中には一度の手紙では連絡が取れない人もいますので、根気強く連絡を取り続けました。
その結果、全ての相続人との間で遺産分割協議ができ、無事相談者が建物を取得することができました。
担当弁護士の所感
相続人が多数になり、その相続人の連絡先を知らないとなると、ご自身で遺産分割協議を行うということは非常に困難です。
当事務所では、相続人が多数の事案の取り扱いもございますので、そういった場合でも、事案に応じた手続を選択し、解決をすることが可能です。
(弁護士 小林 塁)
掲載日:2024年4月23日
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